大会長挨拶

第9回日本精神薬学会総会・学術集会
大会長 椎 崇
学校法人北里研究所 北里大学病院薬剤部
この度、第9回日本精神薬学会総会・学術集会の大会長を拝命し、2025年9月13 日(土)、14 日(日)の両日、北里大学白金キャンパス(東京都港区)において開催することとなりました。
本学術集会のテーマは、「虹色に輝く未来に 心に届く薬を届けよう」といたしました。薬剤師同士が手を取り合って、世の中すべての人々に優しく寄り添うことにより、虹の色に輝く患者さんの未来のために安心・安全な薬を届けられるようにとの思いを込めました。患者さんと医療従事者が適切な薬物治療を選択し、ともに輝く未来を想い描く視点を持てる機会としていただけるよう鋭意準備しております。
現在、精神疾患患者は約400万人にのぼると言われております。その多くは外来通院患者であり、保険薬局やドラッグストア勤務の薬剤師を含め、地域で協力した医療体制を構築する必要があります。そのため、精神科薬物治療における薬剤師の専門性を高め、病院薬剤師と薬局薬剤師の連携、いわゆる薬薬連携は精神科医療において欠かせません。
本会設立の目的であります「精神科領域の薬物治療及び向精神薬開発の進展を鑑み、臨床現場の薬剤師と基礎研究に従事する薬剤師の協働により、精神科領域における薬剤師の専門性を向上させ、精神科における薬物治療の適正化をはじめとした、精神薬学の進歩発展を図る」をもとに、学術集会を年1回開催して参りました。
本大会においても、医療に従事する薬剤師、研究者、教育者、学生はもちろん、医薬品、医療・薬科機器、医療情報などに関わる多くの方々にご参画いただくことを心より願っております。
本大会の実行委員会では、参加する皆様に興味を持っていただけるような教育講演、シンポジウム、ワークショップなどのプログラムを企画しております。ご参加いただいた方にとって実りある意見交換の場となりますこと、また新しいネットワークが広がる機会になることを期待しております。
末筆ながら、本大会の開催に向けてご尽力いただいている関係者の皆様に感謝を申し上げると共に、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。